香が健康被害を及ぼす!
香害って言えば、タバコの煙害がピンときます。タバコは、受動喫煙による健康被害が認識され、たばこの喫煙は、学校や公共の場所では大幅に制限され、最近では喫煙場所は少なくなりましたね。米国では、公共の場や会社では禁煙はもちろんのこと、においや香りについても規制を行っています。
いま問題になってきたのは、「香害」
香りのついた柔軟剤、洗剤、化粧品、シャンプーなど、なかでも衣類に使われている柔軟剤などの香料は、香木や香水など植物性のものではなく、石油より作られた化学物質で作られています。
そのため、化学物質過敏症の人やアレルギー体質で過敏な人に、体調不良、咳き込み、呼吸困難、かゆみ、湿疹など多彩な症状を引き起こします。香りによる健康被害もたばこの受動喫煙と同じようにとらえ、柔軟剤など臭いのあるものを使っている方は、知らず知らず他人を傷つけているのです。
日本の規制は緩い
日本は、香料をはじめ食品添加物などの規制が、非常に緩く野放し状態です。一方、EUではこれらに対する規制が厳しく、例えば香料に関しては、26種の香料をアレルギー物質(発ガン性、変異原性、生殖毒性を含む)として表示する義務があります。(日本や米国では表示義務はない)
そのアレルギー物質が配合成分なのか不純物なのか天然由来微量成分なのかも特定し、肌への残留濃度に応じて表示義務の有無が違ってくるという厳しいさです。
米国では2010年デトロイト市で、市職員が同僚の香料で呼吸困難に陥ったことがきっかけに、市職員に香料の使用を禁止しました。その流れを受け、全米に香料使用自粛の動きが広がってきました。カナダでも香料使用自粛の動きは活発で無香料宣言をする企業・学校・病院が増え続けています。
香料の99%以上が人工的に合成された物で「合成ムスク類」と言われています。
これらにはDNAを傷つける変異原性の強いものが多くあり、変異原性の強い化学物質は、高い確率で発がん性を有します。しかも、合成ムスク類は分解しにくい性質のため、人体への蓄積が懸念されます。日本では300種類以上の合成ムスク類が認可されており、その中から10種類くらいを選び、独自の匂いを作っています。これは企業秘密で表示の義務はもちろんありません。
今年の3月、NHKの「ためしてガッテン」で、衣類のしわを伸ばす裏ワザとして、柔軟剤を高濃度で使う方法が紹介され、香害に悩まされている方々より、番組に対する苦情が殺到しました。その報道の中で、香料の毒性はもちろんですが、柔軟剤そのものが毒性を有することが紹介されていました。
肌荒れの原因? お肌に刺激の強い成分が含まれている
皆さんの生活を豊かにするはずの香料が、周りの人だけでなく、自分自身にも害を及ぼしていることが理解していただけたのではと思います。合成されたよい香りもタバコの煙の害と同じように考え、使用する前に一考していただければ幸いです。
柔軟剤の主成分は「陽イオン界面活性剤」
柔軟剤に使われる成分としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、エステル型ジアルキルアンモニウム塩や、エステルアミド型ジアルキルアミン塩などなど。 「第四級アンモニウム塩」などと記載されることもありますし、「陽イオン界面活性剤」としか書かれない場合もあります。
陽イオン界面活性剤には、静電気を防ぎ、衣類をふんわり柔らかく仕上げる効果がありますが、実は、もともと殺菌などに使われているもの。 通常の洗剤などに使われる界面活性剤に比べ、とても刺激が強く、体質によってはアレルギーなど皮膚障害を起こす可能性があるとも言われている成分もあります。
衣類のふんわり効果を持続させるには、衣類にこれらの成分をしっかりと残す必要があります。 すると、お肌に直接触れる衣類に残された界面活性剤は、ずっと肌に触れていることになってしまうのです。
環境や人体にもにも負荷がかかる
芳香効果のある柔軟剤は、洗濯後も香りを持続させるためのプラスチック製マイクロカプセルが使用されています。洗濯時、衣類に付着しなかったマイクロカプセルは下水を通り、海へと流れていき、海洋汚染の原因に。
衣類に付着しているものは、摩擦などによってはじけ、プラスチック破片など有害物質が空気中に飛散し、土壌、川、海、空気など、地球全体を汚染していきます。
マイクロカプセルの大きさはたった1μm(マイクロメートル)のものも。 (花粉症を引き起こす花粉が約30㎛、大気汚染で問題となるPM2.5が2.5㎛。それよりももっと小さいということに…)
人間は、知らぬ間にこの小さな小さなプラスチックを吸い込んでいます。 最近では、このプラスチック破片により健康を害している人が急増しています。
また、柔軟剤に含まれる化学的な香りは、めまいや吐き気、思考力の低下を引き起こす 化学物質過敏症の原因の一つになっており、「香害」という新しい公害になっているのです。
vG7量子水=六員環水は、柔軟剤不要でふんわり柔らかく仕上がります。