良い『におい』が健康を侵しています!
柔軟剤や合成洗剤の人工的で過剰な香りに悩まされる人が増えています。
香りに含まれる化学物質が、化学物質過敏症の原因の一つになるのです。
これは香りが好きか嫌いか、という好みの問題ではありません。
化学物質によって引き起こされる体調不良で、アレルギー反応と同じくある日突然発症し、
一度発症するとごくわずかな化学物質にも反応するようになってしまいます。
中には学校へ行けなくなる、職場へ行けなくなる、など日常生活を送ることも困難になる人もいます。
香害は生活者だけでなく、我々のような洗浄剤メーカーも、誰しもが自分のこととして捉えるべき健康問題です。
誰かの、そして何よりあなたや、あなたの大切な人の健康を奪う可能性のある過剰な香料を使う必要が本当にあるのか。
今一度、考えてみてほしいのです。
「化学物質過敏症の生徒」で検索すると、実に多くの記事が出てきます。
その原因物質が柔軟剤·合成洗剤等に起因しているのです。
弊社は、上記のようなケミカル製品を極力減らすか使わない、活性水だけの洗濯・お風呂やシャワー等、創業より推奨してきました。ここに、「化学物質過敏症」にお困りの生徒さんの保護者の切実な状況を共有・拡散したいと思います。
イマドキの柔軟剤・合成洗剤の問題点
空気中に漂う洗剤や柔軟剤の香りを吸い込んで、頭痛や吐き気などの症状が出て体調を崩す人がいます。化学物質過敏症といわれる病気で、ひょっとすると、あなた自身が使っている洗剤や柔軟剤の香りが原因かもしれません。お酒が全くだめな人がいるのと同じで、私たちがいい匂いだと思っていても、それを全く受け付けない人がいることを理解する必要があります。
化学物質過敏症は、空気中を漂う化学物質を吸入することで症状が出ます。有病率は13人に1人といわれ、患者数は1千万人にものぼります。
匂いや香りに敏感な人に対して「それって気にし過ぎじゃない?」と思う人もいるでしょう。決してそんなことはありません。化学物質過敏症は30〜50歳代の女性に多いとされていますが、小児から高齢者まで誰もが発症しうる病気です。しかも、症状が数値化できないため、なかなか周囲の理解が得られず、辛い症状のために仕事を辞めざるを得ない人もいます。化学物質過敏症の人にとって、匂いや香りはまさしく「香害」なのです。
自分の「いい香り」が周囲の人を体調不良に
近年は、洗剤や柔軟剤などに香料付きのものが数多く出回っていて、中には、長時間香りが消えないものもあります。これは、数μm〜数千μmの微小のマイクロカプセルに香料が入っていて、衣服に香りを定着させ、空中を浮遊して長時間香りを持続させるためです。
家庭以外にも、職場や学校、電車の中など、人の集まる所には必ずといっていいほど、香り付きの服を着ている人が増えました。香水よりも手軽に楽しめて、いい香りはマナーであるかのような風潮が背景にあると考えられます。
ところが、洗剤や柔軟剤に含まれる香料や、マイクロカプセルに使われているイソシアネート(猛毒)は化学物質なので、化学物質過敏症の人はこれらに触れたり吸入したりすると具合が悪くなります。症状は、頭痛や吐き気、咳、目がチカチカする、皮膚の痒み、筋肉痛、思考力の低下、月経異常やうつなど多岐に渡り、全身に及びます。
一度発症すると、微量の香りを吸い込んだだけで症状が出るようになり、最初は一つの香りだけだったのが、制汗剤や化粧品、シャンプー、殺虫剤の匂いなど、複数の香りに反応して症状が出てしまうようになり、これを多種類化学物質過敏症といいます。
基本的な治療は、原因物質を遠ざけることから始めます。
匂いや香りは空気中から分離することができません。
家の中に化学物質を分解する専用の空気清浄機を導入したり、洗濯には無香料で自然素材の石鹸を使ったり、化学物質を使用しない化粧品に変えたりする人もいます。いろいろな工夫をしてみましょう。